ブルーノ・ワルター 音楽に楽園を見た人
- 著 :エリック・ライディング
- 翻訳者:高橋宣也
- 所 属:文学部
- 共著者:レベッカ・ペチェフスキー
- 出版社:音楽之友社
- 初版年月日:2015
- 形 状:A5・672ページ
- ISBN:978-4-27621-799-7
- 定 価:7,020円(税込)
20世紀を代表する名指揮者、ブルーノ・ワルター(1876-1962)についての、決定版とも言うべき伝記。多くの資料を緻密に渉猟し、この指揮者を知る人々への丹念な取材をもとに、非常に真摯な態度でワルターという芸術家の本質に迫った。原著は2001年に刊行後、一度改訂されている。19世紀末から20世紀初頭のベルリン、ウィーン、ミュンヘンほかドイツの歌劇場の音楽監督を歴任したワルターであったが、その後半生は、戦争中のナチスとの確執、そしてアメリカへの移住といった激動の生涯をたどる。時代に翻弄されたブルーノ・ワルターという一音楽家の姿を通して、人間と時代のあり方を考えさせる名著である。