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認知科学のフロンティア
心とことばの脳科学

  • 著  :山鳥重
  • 共著者:辻幸夫
  • 出版社:大修館書店
  • 初版年月日:2006
  • 形 状:四六判/231頁
  • ISBN:978-4-469-21302-7
  • 定 価:1,890円(税込)

  本書は、心とことばについて認知科学的立場から関心を持つ私(辻)と、神経心理学・高次脳機能障害学分野における日本のパイオニアである山鳥重先生との共著で、「心とことば」について神経生理・認知心理・言語・社会・文化という幅広い観点から対談形式で論じあったものの記録です。
 本書は3部から成り立っています。
 第1部は、心とことばの基盤である身体・脳について概観しています。「心やことばの神経的な基盤はどうなっているのか」、「ことばはどのように実現されるのか」と
いうようなことについて、失語症などの臨床的な知見に認知科学的・言語学的な議論を絡めて話しています。
 第2部は神経生理学や神経心理学、言語心理学などの研究成果から、心とことばについて何がわかっていて、何が問題となっているのか、失語だけではなく失行や失認も含めて論じています。「心とは何か」、「意識とは何か」、「心とことばはどのようにつながっているのか」、「ヒトのことばの特徴はどうなっているのか」、「なぜことばを使うのか」などがトピックです。
 第3部は「ことばの構造と機能」について広い観点から論じています。「ことばを聴く、話す」とはどういうことかに始まり、「ことばとコミュニケーション」、「ことばと思考」のほか、「擬音語や擬態語」、「日本語と漢字」などについて神経学的・言語心理学的に論じています。

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