中国の国家形成――中華民国からの連続と断絶
- 著 :段 瑞聡(編著)
- 所 属:商学部
- 出版社:慶應義塾大学出版会
- 初版年月日:2024年3月
- 形 状:A5判/上製/264頁
- ISBN:978-4-7664-2950-3(4-7664-2950-8)
- 定 価:5,720円
中国政治を貫く連続性とはなにか
中華人民共和国は、中華民国からどのような面を継承し、またどんな面を継承しなかったのか。
現在の中国という国の統治や制度のありかたを考えるのに重要な示唆をあたえる注目作
【目次】
序章 民国期から共和国期への移行――連続と断絶(段 瑞聡)
第1部 国民形成の連続と断絶
第1章 20世紀中国に埋め込まれた政治変動の四層構造――複合的政治プレートの積層性と併存性(西村成雄)
第2章 中国国民党と中国青年党の類似点と相違点――1920年代~30年代初期における「全民政治」と社会民主主義(衛藤安奈)
第3章 国民と人民のあいだ――知識人とその「市民の主体性」発見の系譜(呉 茂松)
第2部 国家統合の連続と断絶
第4章 中華人民共和国成立初期の政権構想――党と国家の関係からみた連続と断絶(有澤雄毅)
第5章 地方政治における連続と断絶――大行政区の役割と指導者の変遷(磯部 靖)
第6章 国境紛争と国家統合――1962年中印国境紛争(段 瑞聡)
第3部 国家建設の連続と断絶
第7章 1950年代中国の金融制度の変容――継承と発展の視点から(呉 景平)
第8章 長江中流の治水と開墾――「蓄洪墾殖」政策の変遷とジレンマ(林 秀光)
第9章 水利政策と技術移転――華北地域永定河の水利開発(島田美和)