浮世絵属性情報アーカイブシステムの構築と活用研究
研究表題 | 浮世絵属性情報アーカイブシステムの構築と活用研究 | ||
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発表年 | 2012 | ||
系統(大分類) | 人文社会系 | ||
分野(中分類) | 人文学 | ||
分科(小分類) | 史学 | ||
発表者 | 発表者名 | 日比谷孟俊
ヒビヤ タケトシ
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所属 | SDM研究科 | ||
関連サイト | |||
共同発表者 | |||
概要 | "江戸の文化は一つのシステムであり、芸能,文学,美術,歴史,経済などのような、今日の細分化された個々の学問領域からの視点だけから捉えようとすると、理解不足や誤解を生ずることになる.江戸のマルチメディアとしての浮世絵には、様々なメタデータが描き込まれている.これを linked open data 化して活用することより、江戸文化の実証的な研究が進み、様々な発見を期待できる. ここでは、吉原の花魁を描く絵を取り上げ、描き込まれた様々なメタデータを抽出することを試みる.花魁の「紋」に着目すると、紋は遊女個人に固有の場合と、グループに固有の場合とがあることに気づく.後者からは、姉女郎を頂点とし、「お世話し,お世話される」関係にある、妓楼におけるサブシステムの存在が見えてくる. 音曲関係の絵に注目すると、文政初期(1820年代)の絵には一中節の稽古本を描き込んだり、一中節の曲名を絵の外題にした絵の存在が見えてくる.「和久良婆」のように、今では、演奏されなくなってしまった、河東節と一中節との掛け合いの曲の存在も知ることができる." | ||
ポスター |
江戸文化システム、浮世絵、吉原、花魁、紋、マルチメディア