体育実技履修学生の自己効力感および社会的スキルの変化に関する基礎的検討(その1)
研究表題 | 体育実技履修学生の自己効力感および社会的スキルの変化に関する基礎的検討(その1) | ||
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発表年 | 2012 | ||
系統(大分類) | 総合系 | ||
分野(中分類) | 複合領域 | ||
分科(小分類) | 健康・スポーツ科学 | ||
発表者 | 発表者名 | 村山光義
ムラヤマ ミツヨシ
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所属 | 体育研究所 | ||
関連サイト | |||
共同発表者 | 加藤 大仁、須田 芳正、村松 憲
カトウ ヒロヒト、スダ ヨシマサ、ムラマツ タダシ
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概要 | 近年、大学教育に学生の成長に寄与するという視点が求められている。本研究は、大学体育実技実施の効果に関する基礎的資料を得る目的で、自己効力感・社会的スキルに注目し、質問紙による調査を行った。質問紙は一般性セルフエフィカシー尺度:GSES(坂野・東條 1986)、社会的スキルテスト:KiSS-18(菊池2007)、スポーツに対する自己意識に関する質問(近藤 2000)を含み、半期の授業開始と終了時に実施した。対象は、体育実技履修学生386名、非履修学生176名であった。その結果、GSESは体育実技履修群で有意な増加を示し、非履修群では変化が示されなかった。さらに、GESEの変容には、スポーツに対する「活動性」「必要性」「共同」等の意識の変化が関係することが明らかとなった。社会的スキルは、両群ともに向上が示され、その水準は標準値に対して高いものであった。本研究では、体育実技実施のみが各スコアの変動に影響したとは言えないが、身体活動の実践・他者との共同活動等がスコアの向上に関与することが示唆された。従って、体育実技がメンタルヘルスの維持や社会参加能力の向上に寄与できる可能性は大きいと考えられる。本研究は2011年慶應義塾大学体育研究所紀要に掲載、同年第62回日本体育学会にて報告した。 | ||
ポスター |
自己効力感、社会的スキル、体育実技、スポーツ意識