局所磁場を印可した液体金属流れ
研究表題 | 局所磁場を印可した液体金属流れ | ||
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発表年 | 2012 | ||
系統(大分類) | 理工系 | ||
分野(中分類) | 総合理工 | ||
分科(小分類) | 応用物理学 | ||
発表者 | 発表者名 | 小林 宏充
コバヤシ ヒロミチ
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所属 | 自然科学研究教育センター | ||
関連サイト | |||
共同発表者 | |||
概要 | 電気伝導性を有する液体金属ダクト内電磁流体(MHD)流れに局所磁場を印加すると、流れ方向と磁場の印可方向に垂直な方向に起電力が発生するので、壁面に一対の電極を設けて負荷抵抗を繋ぐと、流れのエネルギーから電気エネルギーを得る発電機(MHD発電機)となる。波の上下運動で液体金属を動かすことにより、波のエネルギーをこの発電機で電気に変換する自然エネルギーの有効利用が検討されている。そこで、数値シミュレーションを用いて、局所磁場を印可した液体金属ダクト流れにおいて、印可磁場を増加させた際に現れる乱流構造に着目した流れの特性を調べた結果、次のことが明らかになった。(1)低磁場印可時は、下流において流れ方向に引き伸ばされた渦状の乱流構造は抑制される。(2)さらに磁場を増加させると渦が交互に流されるカルマン渦状の構造が現れる。(3)さらに磁場を増加させるとダクト中央では乱流が抑制された層流状態であるが、側壁では速度分布がM字形になり、強い壁面せん断応力に起因して乱流遷移が起こり、壁面乱流ジェットが現れる。 | ||
ポスター |
流体力学、数値シミュレーション、乱流、電磁流体