ホワイトノイズを音源とした合成音声における日本語ピッチアクセントの知覚
研究表題 | ホワイトノイズを音源とした合成音声における日本語ピッチアクセントの知覚 | ||
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発表年 | 2012 | ||
系統(大分類) | 人文社会系 | ||
分野(中分類) | 人文学 | ||
分科(小分類) | 言語学 | ||
発表者 | 発表者名 | 杉山由希子
スギヤマ ユキコ
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所属 | 理工学部 | ||
関連サイト | |||
共同発表者 | |||
概要 | 本研究は、ホワイトノイズを音源とした合成音声を用いて、日本語ピッチアクセントに基本周波数以外の音響的な手がかり(acoustic cues)があるかどうかを検証したものである。日本語の単語韻律の特徴であるピッチアクセントの物理的な実体は、主に基本周波数(F0)であると言われる。一方で、F0以外にどの様な音響特徴があるかは分かっていない。声調言語である北京語にF0以外の音響特性が存在することや、音声には冗長性があることに鑑みると、日本語アクセントの音響的な手がかりがF0のみであるとは考えにくい。そこで自然に発話された音声からF0を除去してノイズを挿入した刺激を作成し、日本人話者にどの様な単語が聞こえたか、単語同定をしてもらった。その結果、被験者の正解率はチャンスレベルと超え、F0がなくても単語を聞き分けられることが判明した。このことは、F0以外にもアクセントの有無を伝える音声情報があることを示している。 | ||
ポスター |
日本語ピッチアクセント、音声産出、音声知覚