中学生時の学校定期健康診断および血液検査データを利用した若年成人期における血圧状態の予測モデルの開発
研究表題 | 中学生時の学校定期健康診断および血液検査データを利用した若年成人期における血圧状態の予測モデルの開発 | ||
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発表年 | 2021 | ||
系統(大分類) | 生物系 | ||
分野(中分類) | 医歯薬学 | ||
分科(小分類) | 内科系臨床医学 | ||
発表者 | 発表者名 | 畔上達彦
アゼガミ タツヒコ |
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所属 | 保健管理センター | ||
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共同発表者 | |||
概要 | 若年成人において、正常血圧を越える血圧値が将来の心血管疾患発症リスクとなる。若年成人期の血圧状態を予測することで、心血管疾患リスクが高い対象者に早期介入することが可能となる。そこで、本研究は中学生時の学校定期健康診断および血液検査データを利用し、若年成人期の血圧状態を予測するモデルの開発を目指した。ベースラインデータとして中学1年時の健康診断から身体計測,血圧測定,血液検査(血算,尿酸,脂質)の結果を収集した。1129名(男/女 819/310名)を平均8.6年間追跡し、18-22歳(若年成人期と定義)時の血圧を評価した。ロジスティック回帰分析にて若年成人期の血圧高値(120/80mmHg以上)を予測するモデルを検討した。予測モデルとして、男性のベースラインデータから体重,収縮期血圧,ヘマトクリット,尿酸値が採用され、ROC曲線を用いて評価したAUCは0.654であった。女性のベースラインデータからは、体重、収縮期血圧、尿酸値が採用され、予測モデルにおけるAUCは0.696であった。本研究では、中学生時の健康情報は、若年成人期の血圧高値を予測しうる可能性が示された。 | ||
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