石垣島・白保竿根田原洞穴遺跡から出土した旧石器時代人骨の研究
研究表題 | 石垣島・白保竿根田原洞穴遺跡から出土した旧石器時代人骨の研究 | ||
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発表年 | 2021 | ||
系統(大分類) | 生物系 | ||
分野(中分類) | 生物学 | ||
分科(小分類) | 人類学 | ||
発表者 | 発表者名 | 河野礼子
コウノ レイコ |
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所属 | 文学部 | ||
関連サイト | |||
共同発表者 | |||
概要 | 琉球列島は国内で旧石器時代にさかのぼる人骨が発見されるほぼ唯一の地域であり、更新世に最初に日本列島へ到来した人類に関する研究において最重要地域である。2020年に国指定の史跡となった石垣島・白保竿根田原洞穴遺跡(白保遺跡)は、2007年の発見以来、更新世末の3万年前ごろから近世にかけての文化層が確認され、これまでに更新世末から完新世初頭の1100点を超す人骨片が回収されている。この中には「顔のわかる」保存のよい頭骨4体分を含め、約20個体分の骨が含まれていることがわかった。またこの時期、白保の洞窟が断続的に墓地として利用され、その葬法は琉球地方に近年まで受け継がれてきた「風葬」に類似するものであったこともわかってきた。今回は、これまでに進めてきた頭骨のデジタル復元や、生前の顔貌の復元の結果など、白保遺跡の旧石器時代人骨についての研究の現状を紹介する。 | ||
ポスター |
自然人類学